- 雛人形はかつて嫁入り道具の一つとして婚家へ贈る習慣がありました。
そんな歴史から、お嫁さんの実家から孫の健やかな成長を祈って贈るのが一般的です。
現在では両家で折半で買うこともありますので、ご兄弟や親戚からのお祝金などを予算に加え両家で相談の上でお祝いしましょう。
- 「そもそも相場がわからない」と、予算を決めるのも一苦労ですよね。
全国的な平均は七段飾りの場合、20〜50万円。三段飾りは15〜40万円、江戸木目込人形の場合10〜20万円、親王飾りは8〜18万円となっているので、参考にしてみてください。
- 初節句の場合、立春すぎから二月中旬までには飾りたいものです。
購入は十二月初旬から一月末までにしましょう。お人形は手作りのため数量に限りがありますので早めの購入をおすすめします。
- その子供の成長と幸運を祈るお祝いであり、雛人形は赤ちゃんの身代わりとなって厄を受けている事から、基本的に雛人形は一人一人のお守りなのです。
神社のお守りを割って二人で分ける事はしないのと同様に、母親のひな人形をゆずり受けたり、姉妹兼用にするのはできるだけ避けましょう。
- 実家のご両親や兄弟、親類、友人の順にお招きしましょう。
料理は和食、洋食どちらでもかまいませんが「はまぐりの吸物」「草餅」「白酒か甘酒」等雛料理にふさわしいものを用意しましょう。
春の花や桃の花を飾り季節感も忘れずに。
- お返しは初節句から一週間以内にします。
お礼の手紙と赤ちゃんのスナップ写真をお赤飯や祝儀用結合などになどに添えて贈ることが多いようです。
のし紙には「内祝」「桃の花一枝にかえて」とし紅白の蝶結びの水引きの下に子供の名前を書きます。ただしお祝いの席に招待した方にはお返しの必要はありません。
- その子達が大きくなりお嫁に行った時に、その雛人形やいただいた人形の役目は一応終わったことになります。
全国各地で人形供養が行われているので、供養を受けてからおさめてもらいます。
- 初節句の場合は、三月下旬から四月の初旬にかけて購入するようにしましょう。
春分の日頃から四月中旬までにはお飾りください。
- 人形選びのポイントでもご紹介しましたが、飾る場所のサイズや収納スペースを調べ、予算を決めます。五月飾りには鎧飾り、兜飾り、武将飾りなどが代表的なものです。
品質や大きさのバランス等、全体の調和のとれたものをお選びください。
- お父様の五月人形を譲ったり、兄弟で兼用するのは避けましょう。
価格に関係なくそれぞれのお子様に揃えてあげてください。兜飾りや武将飾り、鯉のぼりや、武者人形などがオススメです。
- お返しは初節句の日から一週間以内にします。古くから、ちまき、又は柏餅が多く使われます。
菖蒲やお礼の手紙、赤ちゃんの写真などをつけるとなお喜ばれますよ。
のし紙には内祝とし、子どもの名前を書きます。お祝いの席に招待すればお返しの必要はありません。
- 本来は五月五日の当日か、五月四日の晩(宵節句)に両家の祖父母や親戚、友人などをお招きします。
お料理は和食・洋食のどちらでもかまいませんが、端午の節句にふさわしい粽(ちまき)や柏餅(かしわもち)などはぜひ用意しましょう。又、菖蒲を飾り、子供の無病息災を願う楽しいパーティーにしたいですね。
- 五月人形のしまい方でもご紹介しましたが、比較的湿気の少ない納戸や押し入れの上段、あるいは天袋などに保管してください。
柔らかい布や紙でそっと包んで、ホコリやチリから守ってあげましょう。防虫剤は適量をこえると破損の原因となりますので注意しましょう。